

ハクってその後どうなったの?
映画「千と千尋の神隠し」は、千尋という少女が引っ越し途中に不思議な世界に迷い込んでしまい、掟を破って豚になってしまった両親を助けるために大奮闘する物語です。
不思議な世界に迷い込んでしまった千尋は、右も左も分からない状態でしたがハクに助けられて両親を助けられました。
千と千尋の神隠しの世界では人間というだけで毛嫌されてしまうのですが、なぜかハクは千尋を助けてくれる謎の人物です。
今回は、謎の人物ハクの名前や正体を紹介、そしてハクは千尋と別れた後どうなったのかその後の噂を考察していきます。
ハクのラストシーンからのその後についても宮崎駿監督のインタビューなども紹介します。
ハクの気になる疑問まとめ

まず最初にハクの疑問点について洗い出してみますね。
- ハクの名前・本名
- ハクの性別
- ハクの正体は結局なんなのか
それでは正体や本名など一つ一つ調査結果を紹介します。
ハクの名前、本名情報
ハクの名前、本名は 「ニギハヤミコハクヌシ」で、漢字で書くと「饒速日琥珀主」です。

なんだか難しい名前なんだね!
この名前は千と千尋の神隠しの中で明かされましたが、難しくて一瞬で覚えるのは難しいですよね。
なんでこんな難しい名前なのかと思ったら、饒速日(ニギハヤヒ)という神様がいたという神話が本当にありました。
もしかしたら、ハクのモデルになった神様なのかもしれないですね。
ハクの性別情報
続いてはハクの性別について見ていきましょう。
ハクの性別ですがとてもきれいな顔立ちのためか、千尋と一緒に空から落ちてくるシーンで女性に見えるという噂があります。
しかし、千と千尋の神隠しの映画の中で銭婆は、ハクのことを千尋の「ボーイフレンド」と言っています。
ということで、ハクの性別は「男」という説が濃厚だと思います。
ハクの正体は結局なにか?

ハクの正体は「琥珀川」という川の神様です!
でも、神様であるハクが神様が来る湯屋で働いているって、おかしな話ですよね。
映画の中でハクが千尋におにぎりをあげるシーンでハクは
ハク
湯婆婆は相手の名を奪って支配するんだ。いつもは千でいて、本当の名前はしっかり隠しておくんだよ。名を奪われると、帰り道が分からなくなるんだよ。私はどうしても思い出せないんだ。
引用元:映画「千と千尋の神隠し」
と言っています。
このセリフから、湯婆婆のところでずっと働いていたハクは、自分がどこから来たのか、自分が誰なのか分からなくなってしまっている状態だというのが分かります。
映画の中で、ハクの背中に乗っている千尋は何度かフラッシュバックのように水の中にいるようなシーンがありましたよね。
あれは、千尋が小さい頃に川で溺れてしまい、川の神様であるハクが助けてくれた記憶を断片的に思い出していた記憶でした。
千尋がハクのことを思い出してくれたから、ハクは自分の正体が川の神様だったことを思い出したのです。
また、千尋の話によるとハクが宿っていた川は、マンション建設のために埋め立てられてしまったようです。
ここからは映画では語られていないので私の考えになりますが、ハクも川の神様だったので湯屋に行ったことがあるかもしれないですよね。
でも、ハクは川が無くなったことで居場所が無くなってしまい、行ったことのある湯屋に行ってみたとすると。
湯婆婆はお金が大好きな人(魔女)なので、神様でもない利益にならないハクをお客様のようにもてなすことはせずに、働かせる事にしたんだとさ。
もしかしたら、こんなやり取りがあってハクは湯屋で働くことになったのかもしれないですね。
先ほど、ハクが女性だったのではという説がありましたが、ハクが川の神様だから流れた説かもしれないです。
水の神様で有名なのは、罔象女神(みつはのめのかみ)や高龗神(たかおかみのかみ)という神様で女性の神様と言われています。
よく知られている弁財天も水の神様です。
このように、日本には有名な水神様は女性なのでハクも女性という説が流れたのかもしれませんね。
さて、映画「千と千尋の神隠し」にはハク以外にも正体が分からない登場人物がいますよね。
そう「カオナシ」です!
カオナシについては、こちらの記事でまとめているのでぜひ見てみてくださいね。
ハクはラストシーンのその後どうなった?

さて、ハクの正体は川の神様だったということが分かりましたが、正体以外にもハクはその後どうなってしまったのか映画では描かれていません。

ハクは一体どうなっちゃったの?
この疑問について
- その後八つ裂き説
- その後人間界に戻る説
この2つの説が流れているようです。
では、ハクのその後がどうなってしまったのかを知るために、まずは千尋とハクの別れのシーンをおさらいしていきましょう。
千尋とハクの別れのシーン
千尋は自分の名前を取り戻し、両親を助けることもできたので人間の世界に戻ることになります。
一方、ハクも千尋の記憶のおかげで自分の名前を取り戻し、自分が川の神様だったことを思い出しましたが千尋と一緒には人間の世界には戻りませんでした。
千尋を人間の世界に送り届けるために、一緒に来たハクですが
ハク
私はこの先には行けない。千尋は元来た道をたどればいいんだ。でも決して振り向いちゃいけないよ、トンネルを出るまではね。千尋
ハクは?ハクはどうするの?ハク
私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、本当の名を取り戻したから。元の世界に私も戻るよ。引用元:映画「千と千尋の神隠し」
こうして、再び会う約束をして千尋とハクは別れて終わります。
その後、ハクと千尋が出会えたのかどうか映画では描かれていないので、ハクはどうなってしまったのかという噂が流れたんですね。
どうなったかについて、まずは「その後八つ裂き説」について見ていきましょう。
その後は八つ裂き説
ハクが八つ裂きにされてしまって、千尋とはもう会うことはなかったというのがこの説の内容です。
この八つ裂き説がどこから出てきたのかというと、映画の中のハクと湯婆婆のやり取りからきています。
坊が銭婆にネズミにされて千尋と一緒に出かけていったことを知っているハクは、坊が居なくなってパニクっている湯婆婆に駆け引きを持ちかけます。

ハク
坊を連れ戻してきます。その代わり、千と両親を人間の世界へ戻してやってください。湯婆婆
それでおまえはどうなるんだい?その後、あたしに八つ裂きにされてもいいんかい。引用元:映画「千と千尋の神隠し」
この湯婆婆の八つ裂き発言があり、すべてのことはルールに従わなければならないという世界観によってハクは八つ裂きにされてしまったと言われています。
さらに、ルール以外にも千尋とハクが別れるシーンでは
ハクは千尋に「振り向いてはいけない」と言うのですが、これは千尋に八つ裂きにされる姿を見せないためであるとか。
別れる時に、千尋は繋いでいた手をすぐに離してしまいますがハクの手だけが最後まで画面に残るシーンがあります。
このシーンは、ハクは八つ裂きにされて千尋にもう逢えないことを知っていたから名残惜しそうに手だけが映し出されたという説。
そして、ハクと別れた後、千尋が両親とトンネルを抜けた後、銭婆からもらった髪飾りがキラリと光ります。
これは、ハクが八つ裂きにされた瞬間で、髪飾りが光ったのはハクの涙だったのではないかと言われています。
このような内容となっています。

ハクは本当に八つ裂きされちゃったの?
この内容については、かなりの情報量があり、みんなが言っているので信じてしまいたくなる気持ちも分かります。
ただ、ジブリ作品の終わり方って最後にはどうなったか自分で考えてねというスタンスが多いのですよね。
どうやら過去にこの説がTwitterで膨大に広まったようなので、ここまで紹介してきた理由は誰かの考察が広がった噂だったと考えるのが自然です。
宮崎駿監督とジブリ公式の発表について

誰かが考えた以外に、八つ裂説が本当かどうかを知るためには作った本人が一番良く知っているはずですよね。
ということで、ハクについて宮崎駿監督が語ったとされるコメントと、ジブリ公式の発表とされている内容あったので紹介します。
- ハクの最期は八つ裂き。これは公開当時の宮崎駿自身の公式コメント
- 公開当時は八つ裂きシーンがあったが現在ではカットされている
- ハクと千尋の別れは永遠の別れである
以上の3つがありました。
公式の発表ということで本当なのかを確認するために情報を探しましたが、確かな出処がどこなのかの記載も無く確かな情報が一切見つかりませんでした。
ジブリでは以前に映画「となりのトトロ」でサツキとメイの死亡説が流れた時に、公式HPで発表された否定説はしっかりと残っているので、千と千尋の神隠しの情報だけ無いというのは不自然ですよね。
一部では公式の内容は削除されたから観られないとの情報もありましたが、一切情報が残っていないことから、宮崎駿監督とジブリ公式でハクの八つ裂き説を発表したという可能性はかなり低く噂の域を出ないと考えれます。
以上、ハクの八つ裂き説についてまとめると
- 広まっている情報は誰かの考察の可能性大
- 制作側からは公式に発表されている情報が確認できない
ということで、その後ハクは八つ裂き説は誰かの想像が広がった可能性が高いです。
また、ここからは私の考えになりますが、宮崎駿監督は千と千尋の神隠しの映画について
僕は彼女たち(千尋と同年代の10歳の少女たち)に「大丈夫、あなたはちゃんとやっていける」と本気で伝えたくて、この映画(千と千尋の神隠し)を作ったつもりです。
引用元:折り返し点
と折り返し点という著書の中で語っています。
10歳の子どもたちの背中を押すための映画なのに、ヒーローのハクが八つ裂きにされてしまうという悲しい結末を宮崎駿監督が作るとは思えません。
映画では描かれていないハクのその後ですが、宮崎駿監督のメッセージを読むと八つ裂き説にたどり着くのは難しいように思います。
その後人間界に戻る説

先ほど紹介した千尋とハクの会話の中でハクは「元の世界に私も戻るよ。」と言っていましたよね。
このセリフから、ハクはその後、千尋のように湯婆婆との契約を破棄して人間の世界に戻ってくるという内容の説になります。
その後人間界に戻る説には
- 八つ裂きにされた後、魂だけになり千尋の側で生き続ける
- 千尋が引っ越した近くの小川の神様になる
この2つの内容がありました。
八つ裂きにされた後、ハクが魂だけでも確かに人間界に戻ってくることにもなりますよね。
ただ、私は先ほど紹介したようにハクは八つ裂きにされた可能性は低いと思っているので、もしかしたら、直接的に逢えなくてもハクは神様として千尋を見守るということはあるかもしれないと思っています。
さて、次の「千尋が引っ越した近くの小川の神様になる」という説ですが、別のラストシーンが存在していてその結末から広まった説になります。
この幻のエンディングでは、千尋が新居の近くの川を散歩していると小川があり「もしかしてハクの川かも」というような表情をして終わります。
このことから、ハクは千尋が引っ越した近くの小川の神様になるという説が広まったようです。
今、千と千尋の神隠しが観られるテレビ放送やDVDでは、こんなエンディングはありませんよね。
問題の別のラストシーンですが、映画が公開されてから1週間だけ流れていた、一部の映画館でしか上映されていないということなので観たことがないのも当然です。

本当に別のラストシーンってあったのかな?
千と千尋の神隠しの別のラストシーンについては、こちらの記事で紹介しているのでぜひ読んでみてくださいね。
千と千尋の神隠しの動画を視聴方法

色んな噂を聞いていたら、もう一回「千と千尋の神隠し」を観たくなっちゃった!
すぐに映画が観られてとても便利な動画配信サービスを紹介したかったのですが、残念ながら千と千尋の神隠しの動画が観られる動画配信サービスは、現在ありません。
U-NEXTでジブリ作品が配信されているとの情報もありましたが、2019年1月現在は配信されていないので注意してくださいね。
動画配信サービスで観られないとなるとDVDやBDをレンタルする必要がありますが、その場合はTSUTAYA DISCASのネットレンタルが便利ですよ。
ネットでDVDを注文すれば自宅に届けてくれて、返却も近くのポストで済むので家に居ながらレンタルができるんです。
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まとめ
今回は、千と千尋の神隠しのハクの名前など正体の情報と、ハクがその後どうなってしまったのかの噂や考察も紹介してきました。
ハクの気になる基本情報は
- 名前・本名は 「ニギハヤミコハクヌシ」
- 性別は男
- 正体は琥珀川という川の神様だった
ということでした。
また、千尋とハクが別れた後にどうなったのか、ハクのその後について
- 八つ裂きにされてしまった
- 八つ裂きにされて魂だけが人間界に帰る
- 千尋の引越し先の小川の神様になった
という噂や考察がありました。
映画ではその後が描かれていないので正解は制作した宮崎駿監督しか分かりませんが、公式で発表されたという情報も確実なものはありませんでした。
逆になんの発表もないということは、ハクのその後については観た人に任せるという宮崎駿監督のメッセージかもしれませんね。
色んな噂が流れている映画「千と千尋の神隠し」ですが、ぜひ10歳の少女になった気持ちで観てみてほしいと思います。
ハクの本当の名前や正体ってなんだっけ?